薬屋のひとりごと猫猫と壬氏の関係はどうなる？恋愛と結婚の伏線を原作から考察

猫猫と壬氏の関係は恋愛なのか？

『薬屋のひとりごと』において、猫猫（マオマオ）と壬氏（じんし）の関係は多くの読者・視聴者にとって最大の“気になるポイント”です。

王朝の高官である壬氏と、花街育ちの薬師である猫猫という立場の違いがあるなかで、2人の距離感は少しずつ変化していきます。

ここでは、彼らの関係性が“恋愛”として成立しているのかどうか、アニメと原作それぞれの視点から読み解いていきます。

壬氏の想いは明確、猫猫は無自覚？

壬氏は作中の中盤から猫猫に対して恋愛感情を抱いていることが明らかになっていきます。

とくに原作では、猫猫を守ろうとする行動や視線、嫉妬心、独占欲など、さまざまな形で彼の感情が丁寧に描かれています。

一方の猫猫は恋愛に鈍感で、自身が好意を持たれていることにも気づかず、「壬氏が何を考えているのかわからない」と戸惑う描写が続くのが大きな特徴です。

アニメではまだ“恋愛未満の距離”

2025年4月時点で放送されているアニメSeason2の描写では、2人の関係は“恋愛の入り口”に差しかかった段階です。

壬氏の好意を視聴者が感じ取れるシーンは増えてきましたが、猫猫の心情がまだ恋愛には向いておらず、物語上も明確な告白や進展は描かれていません。

その“もどかしさ”こそが2人の魅力であり、今後の展開に期待が高まる理由でもあるのです。

原作小説で描かれる恋の進展とは

アニメではまだ“未満”な関係に見える猫猫と壬氏ですが、原作小説では、巻を重ねるごとに2人の関係が確実に進展していきます。

言葉には出さずとも態度に滲む壬氏の想いと、それに少しずつ気づいていく猫猫の心の動きが、静かに描かれているのが本作の魅力です。

ここでは、恋が動き出す象徴的な巻と出来事に注目して紹介していきます。

12巻のキス、13巻での“想い”の変化

原作小説12巻では、ついに猫猫と壬氏の“キスシーン”が描かれ、大きな話題となりました。

ただしこのキスは一方的なもので、猫猫はその意味を深く考えていない様子。

しかし13巻に入ると、猫猫が壬氏の感情や行動を意識し始め、今までになかった“揺れ”を見せる描写が増えます。

これにより、物語は“事件中心”から“感情中心”の流れも加わり、猫猫の変化が物語の新たな軸になっていくのです。

壬氏の“ある言葉”が関係性を動かす

13巻では、壬氏が猫猫に「お前を手放したくない」と受け取れる発言をする場面があります。

これはいわゆる“告白”や“プロポーズ”に近い意味合いを持ち、彼が本気で猫猫を大切に想っていることを強く印象づけるものです。

一方で猫猫はその言葉をすぐには受け止めきれず、自身の感情を整理するまでに時間がかかる様子が描かれます。

こうした“答えを急がせない”構成が、2人の恋愛をよりリアルで丁寧なものにしていると言えるでしょう。

2人は結婚する？可能性と壁を考察

猫猫（マオマオ）と壬氏（じんし）の関係性が深まっていくなかで、読者や視聴者が最も気になるのが「最終的に2人は結ばれるのか？」という点です。

原作ではプロポーズめいた台詞も登場していますが、同時に2人の間には多くの障害も描かれており、単純なハッピーエンドでは終わらない可能性も孕んでいます。

ここでは、2人の結婚の可能性と、それを阻む要素について冷静に整理していきます。

身分差・出自・政略…超えるべき課題

壬氏は皇帝の義理の弟という高貴な存在であり、猫猫は“花街で育った薬師”という平民。

この身分差は、現実的に結婚を成り立たせにくい要因として描かれています。

加えて、壬氏には政略結婚が絡む可能性もあり、“個人の感情”だけでは乗り越えられない制度やしがらみが物語の背景に常に存在しています。

また猫猫自身も、自分の出自を受け入れるには葛藤が多く、「結ばれる」ことに現実味を与えるためには、双方の覚悟と変化が必要になるのです。

“心の距離”が結婚を近づける鍵に

逆に言えば、2人が歩んできた“信頼と絆の積み重ね”こそが、壁を超える希望となっています。

壬氏が猫猫にだけ見せる素顔や弱さ、猫猫が壬氏のために思わず動いてしまう行動など、感情のやり取りが何よりも強い繋がりを生み出しています。

仮に政略や身分の壁が存在していても、この「想いの強さ」が最終的に物語を動かす原動力になる可能性は大いにあるでしょう。

薬屋のひとりごと猫猫×壬氏 恋と結婚のゆくえまとめ

猫猫と壬氏の関係は、後宮を舞台にしたミステリーの中でも屈指の“焦れったい恋模様”として、多くのファンに愛されています。

壬氏の真剣な想いと、それに気づき始めた猫猫の心の揺れが、原作小説を中心に丁寧に描かれてきました。

12巻でのキス、13巻での感情の変化、そして“プロポーズめいた台詞”は、2人の未来を明確に予感させる展開です。

とはいえ、身分や立場、出自の差が明確に描かれている本作では、簡単に結婚まで進むとは限りません。

その一方で、2人の関係性は“ただの恋”以上に深い信頼と尊重に基づいており、時間をかけて育まれるものとして描かれているのも特徴です。

最終的に結婚に至るかどうかはまだわかりませんが、“互いを必要とする存在になっていく過程”そのものが、読者にとって最大の見どころといえるでしょう。