『薬屋のひとりごと』はアニメや漫画で大人気の作品ですが、もともとは「小説家になろう」から始まったWeb小説だということをご存知ですか?
一部の読者からは「なろう版は完結した?」「なぜ更新されないの?」という声も多く聞かれます。
本記事では、なろう版の現在の公開状況、更新が止まった理由、そして書籍版との関係を詳しく解説します。
- なろう版『薬屋のひとりごと』の公開終了理由
- 更新されないのは“終了”によるものであること
- 現在の正式な続きは書籍版であること
薬屋のひとりごとは「小説家になろう」発の作品
アニメや漫画、そして書籍としても人気の『薬屋のひとりごと』ですが、その原点は「小説家になろう」というWeb投稿サイトにあります。
いわゆる“なろう発作品”のひとつとして、異色の中華後宮×医術×ミステリーという独自の世界観を打ち出し、多くの読者に支持されました。
ここでは、その誕生と人気の広がりについて振り返ってみましょう。
2011年からWeb連載がスタートした原作
『薬屋のひとりごと』は、2011年10月に「小説家になろう」で日向夏氏が連載を開始しました。
当時は“異世界転生”系の作品が多数を占める中、後宮を舞台にした推理×医術という斬新な切り口が多くの読者の関心を集めました。
テンポの良さとユニークな主人公・猫猫(マオマオ)のキャラクター性が評価され、読者数を順調に伸ばしていきます。
口コミで広まり書籍化・アニメ化へ
なろう内外の読者からの高評価が相次ぎ、2014年には「ヒーロー文庫(イマジカインフォス)」より商業書籍化されることに。
書籍化に伴い構成の見直しや加筆が行われ、物語の完成度がさらに高まりました。
その後はコミカライズ、2023年にはアニメ化とメディア展開が加速し、“なろう発”とは思えないほどの本格派作品として幅広く認知されるようになりました。
現在では「なろう原作の成功例」として、多くの後続作品のモデルにもなっています。
現在、なろう版は読めるのか?
『薬屋のひとりごと』が「小説家になろう」で連載されていたことは事実ですが、現在もWeb上で読めるのかどうかは、多くの読者が疑問に思うポイントです。
かつての連載読者が再読したい、書籍版との違いを比べたいと考えるのは自然なことです。
2025年現在における「なろう版」の公開状況を詳しく確認してみましょう。
なろう版はすでに非公開・削除済み
かつて『薬屋のひとりごと』が掲載されていた「小説家になろう」のURL(https://ncode.syosetu.com/n9636xq/)にアクセスしても、現在は「作品が見つかりません」というエラーページが表示されます。
これは、著者または運営によって掲載が終了されたことを意味し、閲覧は完全にできなくなっている状態です。
なろう版を読んでいた人にとっては寂しい事実ですが、この非公開は意図的な措置であり、更新停止とは異なります。
アクセスしても本文は表示されない
2025年4月時点で、なろう公式URLにアクセスしても本文は一切閲覧できません。
「ユーザーが退会した」「運営による削除」「書籍化に伴う取り下げ」など、理由は明示されていませんが、商業展開との兼ね合いで非公開になったと考えられます。
そのため、“更新されていない”のではなく“すでに公開を終えた”というのが正しい認識となります。
更新されないのはなぜ?放置ではなく“終了”のため
「薬屋のひとりごと なろう版 更新されない」という検索が多く見られますが、それは“作者が更新をサボっている”という誤解に基づいたものです。
実際には、Web連載そのものが正式に終了しており、放置ではなく意図された完了であることを理解する必要があります。
ここでは、その経緯と背景について明確にしていきましょう。
書籍版の刊行に合わせてWeb連載は終了
『薬屋のひとりごと』は、2014年からヒーロー文庫にて商業出版がスタートしました。
これに伴い、なろう版はその役割を終え、商業ルートでの展開に一本化されたと考えられます。
これは多くの“なろう発作品”で見られる流れであり、書籍化に際してWeb版が非公開になるのは珍しくありません。
なろう版は未完のまま再構成された
なろう版においては、物語のすべてが完結していたわけではなく、途中まで掲載されたのち書籍版へと“移行”した形になります。
書籍版ではストーリー展開や章構成、セリフ回しなどが整理・加筆されており、“なろうで続きが読めない”というのは、むしろ書籍版で完成されたことを意味します。
つまり、更新されない理由は物語が捨てられたからではなく、より良い形に昇華されたからなのです。
現在の公式な続きは“書籍版”で展開中
なろう版が非公開となった今、『薬屋のひとりごと』の物語を“公式に”追う方法は書籍版のみとなっています。
商業展開に伴い、ストーリーの進行やキャラクターの深掘りも書籍を軸に展開されており、最新情報や物語の進展は書籍版が正規ルートです。
ここでは現在の書籍版の状況と、なろう版との違いを再確認しましょう。
ストーリーは書籍で継続、15巻まで発売中
『薬屋のひとりごと』の書籍版は、2025年4月時点で第15巻まで刊行されており、物語は継続中です。
医術や毒の知識を活かして後宮の事件を解き明かす猫猫(マオマオ)の活躍はもちろん、壬氏との関係性の進展や、新たな陰謀の火種も描かれています。
ストーリーはますます重層的になり、読み応えも増していると読者の評価も高まっています。
加筆・再構成された“完成版”が楽しめる
書籍版では、なろう版で描かれた要素をベースにしつつも、より物語としての完成度が高まるよう加筆・再構成されています。
たとえば、事件の順番が変えられていたり、キャラの背景が深く掘り下げられていたりと、細部に至るまで調整されています。
そのため、書籍版は“なろうの続き”ではなく、“なろうの進化形”ととらえるのが最も正確でしょう。
薬屋のひとりごと なろう版の更新と完結状況まとめ
『薬屋のひとりごと』は、「小説家になろう」発の人気作品として始まり、現在は商業出版ルートへと完全移行した作品です。
Web連載で人気を博した後、書籍化に伴いなろう版は非公開となり、更新も終了しています。
よって、“更新されない”というより、“役割を終えて静かに幕を下ろした”というのが実態です。
現在では書籍版が唯一の正式な続編であり、商業的な品質で磨かれた「完成形の物語」が提供されている状況です。
なろうでの連載を経て育ったこの作品は、“Webから商業へ”という成功パターンの象徴でもあります。
これから読み始める方や、なろう時代を懐かしむ読者も、ぜひ書籍版でその深まり続ける世界観に触れてみてください。
- なろう版は現在非公開・削除済み
- 更新停止は放置ではなく書籍移行によるもの
- なろう版は未完、書籍版で物語が継続中
- 書籍版は加筆・再構成された正式な本編
- 読者は書籍版で続きを楽しむのが正解
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