映画「謎解きはディナーのあとで」は、豪華客船でのミステリーを描いた作品として話題となりました。
その撮影場所には、シンガポール発のクルーズ船「スーパースター・ヴァーゴ」や、日本国内のロケ地として知られる国立市役所など、注目スポットが多数あります。
本記事では、「謎解きはディナーのあとで」の舞台や撮影場所、ロケ地となった豪華客船や国立市の詳細をまとめてご紹介します。
- 映画「謎解きはディナーのあとで」の全ロケ地一覧
- 豪華客船スーパースター・ヴァーゴでの撮影秘話
- シンガポールや国立市など聖地巡礼スポットの詳細
映画の舞台となった豪華客船「スーパースター・ヴァーゴ」
映画「謎解きはディナーのあとで」の中で、最も印象的な舞台となるのが豪華客船「スーパースター・ヴァーゴ」です。
このクルーズ船は実在する大型客船で、撮影当時はシンガポールからマレーシアへ航行する人気ルートで運行されていました。
劇中では「プリンセス・レイコ号」として登場し、その壮麗な内装や海上ならではの臨場感が、物語をよりミステリアスに演出しています。
実際の撮影はクルーズ中に行われた
撮影は2013年6月、実際の航海中に行われました。
シンガポールの港「ハーバーフロントセンター」から出航し、マレーシア方面へと向かう航路でのロケとなりました。
このように、実際に運行しているクルーズ船での撮影は日本映画としては非常に珍しく、現地の乗客もエキストラとして参加するなど、臨場感あふれる映像が収められています。
プリンセス・レイコ号として登場する船の詳細
「スーパースター・ヴァーゴ」は、総重量75,338トン、全室スイート仕様の豪華仕様です。
東京ドームの約1.5倍の広さを誇り、船内にはカジノ、プール、レストラン、イベントスペースなど、映画の中でも数多くのシーンで使用されたスポットが揃っています。
特にカジノでの推理シーンや、オープンデッキでのクライマックスシーンは、映画を象徴する名場面としてファンの記憶に残っているのではないでしょうか。
「スーパースター・ヴァーゴ」はその後、名称や航路を変更しつつも、2025年現在もクルーズ船として活躍中です。
「謎解きはディナーのあとで」の撮影によって、日本人観光客の関心が高まり、映画公開後にはクルーズ旅行の人気が急上昇したというデータもあります。
映画と旅行を同時に楽しむ「聖地クルーズ」は、いまなおファンの間で人気の旅スタイルとなっています。
シンガポールでの主な撮影ロケ地
映画「謎解きはディナーのあとで」では、シンガポールが海外ロケのメイン舞台として選ばれました。
この地では数々の印象的なシーンが撮影され、異国情緒とミステリーの雰囲気が見事に融合しています。
ここでは、特に注目すべきロケ地「マーライオン公園」と「ラッフルズ・ホテル」について詳しく解説します。
マーライオン公園での撮影シーンとは?
マーライオン公園は、シンガポールを象徴する観光名所として知られています。
映画の中では、風祭警部(椎名桔平)と竹中直人演じる映画監督が撮影するシーンがこの場所で行われました。
撮影は2013年6月27日に行われ、観光客や地元の人々がエキストラとして参加し、現地は大いに賑わったようです。
白いスーツ姿で登場する風祭警部が異彩を放ち、マリーナベイを背景に繰り広げられるやり取りは、映画の見どころの一つです。
ラッフルズ・ホテルでの豪華なロケ風景
ラッフルズ・ホテルは1887年創業の歴史ある高級ホテルで、白亜の建築とクラシカルな雰囲気が魅力です。
映画では、宮沢りえさんと櫻井翔さんが共演するシーンが撮影され、特にホテル中庭を使用したシーンは圧巻です。
撮影は2013年6月28日に行われ、本格的なクレーン撮影が導入されるなど、大規模な撮影体制が敷かれました。
ラッフルズ・ホテルは「シンガポール・スリング」発祥の地としても有名で、映画ファンだけでなく観光客にとっても憧れのスポットです。
これらのロケ地は、物語の雰囲気を盛り上げるだけでなく、実際のシンガポールの魅力を視覚的に伝える役割も果たしています。
映画の中に登場する風景を、自分の目で確かめる旅も素敵ですね。
日本国内の映画ロケ地を紹介
映画「謎解きはディナーのあとで」は海外ロケの印象が強い作品ですが、実は日本国内にも魅力的なロケ地が数多く存在します。
特に、旧岩崎邸庭園とTHE SEASON’S 横浜は、登場人物の暮らしをリアルに感じさせる重要な撮影場所です。
ここではそれぞれのロケ地の特徴や背景を詳しくご紹介します。
旧岩崎邸庭園が宝生家の外観として登場
旧岩崎邸庭園は、三菱財閥創始者の長男・岩崎久彌が建てた洋館で、国の重要文化財にも指定されている歴史的建築物です。
映画では、北川景子演じる宝生麗子の邸宅として登場し、財閥令嬢の華麗な生活を象徴するシンボル的存在となっています。
ジョサイア・コンドル設計のこの洋館は、洋風と和風が融合した独自の意匠が美しく、その佇まいがまさに映画の世界観と一致しています。
所在地は東京都台東区池之端で、JR「上野駅」から徒歩約15分とアクセスも良好です。
THE SEASON’S 横浜が風祭邸として登場
一方、風祭警部(椎名桔平)の邸宅として登場するのが「THE SEASON’S 横浜」です。
神奈川県横浜市にあるこの高級住宅は、ドラマ版でも第1話から使用された風祭邸としての定番ロケ地で、映画でもその設定が引き継がれています。
洗練された外観と、横浜の美しい街並みに溶け込むような佇まいが、敏腕警部の品格を象徴しています。
最寄駅は相鉄線「平沼橋駅」から徒歩約5分で、映画ファンの間でもよく訪れられるスポットです。
これらの日本国内ロケ地は、物語の背景を支えるだけでなく、実際に訪れることで作品世界をより身近に感じることができます。
特に旧岩崎邸庭園は、一般公開されており、映画ファンにとっての「聖地」として人気を集めています。
国立市のロケ地「国立市役所」も見逃せない
映画「謎解きはディナーのあとで」において、日本国内のロケ地の中でも特に注目したいのが東京都国立市にある「国立市役所」です。
この施設は、劇中に登場する「警視庁国立警察署」の外観として使用され、ドラマ版から引き続き登場している重要なロケ地となっています。
麗子と風祭警部の勤務先という設定で、ミステリーの舞台として何度も登場するため、ファンにとっては見覚えのある建物ではないでしょうか。
警視庁国立警察署として登場した外観
国立市役所の外観は、現代的でありながら落ち着いた雰囲気を持ち、警察署のイメージにぴったりです。
撮影では、正面入り口付近が特に多く使用されており、風祭警部が出入りするシーンや、事件関係者が訪れる場面など、印象的な場面が数多く収録されました。
実際の市役所でありながら、映画の中ではしっかりと架空の警察署として機能しているのも見どころです。
アクセス方法とロケ地巡りの注意点
国立市役所は、JR中央線「国立駅」南口から徒歩約15分と、アクセスも良好です。
住所は東京都国立市富士見台2丁目47-1で、周辺には住宅街や公園が広がっており、映画の雰囲気をそのまま味わえる静かなロケーションです。
ただし、市役所は実際の行政機関であるため、訪問の際は業務の妨げにならないよう十分な配慮が必要です。
記念写真を撮る際も、一般利用者や職員の迷惑にならないよう心がけましょう。
このように、国立市役所は「謎解きはディナーのあとで」の世界を現実に感じさせてくれる貴重なロケ地のひとつです。
ミステリーの空気感を体感したい方には、ぜひ訪れてほしいスポットです。
謎解きはディナーのあとでの舞台やロケ地まとめ
映画「謎解きはディナーのあとで」は、その豪華な舞台設定と丁寧なロケーション選びによって、観客を物語の世界へと自然に引き込む作品となっています。
シンガポールと日本、異なるロケーションを舞台にしながらも、一貫した世界観と空気感が見事に調和しています。
ここでは、これまで紹介してきた舞台やロケ地のポイントを整理し、作品全体を通しての魅力を振り返ります。
シンガポールと日本をつなぐ映画の世界観
本作最大の特徴は、海外ロケによって生まれたリアリティとスケール感です。
「スーパースター・ヴァーゴ」という実在のクルーズ船を舞台にすることで、非日常的なラグジュアリー感とサスペンスが融合しました。
また、マーライオン公園やラッフルズ・ホテルといった観光名所での撮影は、ロケ地そのものが映画の雰囲気づくりに大きく貢献しています。
聖地巡礼するならここをチェック!
- スーパースター・ヴァーゴ(シンガポール発着の豪華客船)
- マーライオン公園・ラッフルズ・ホテル(シンガポールの中心地)
- 旧岩崎邸庭園(東京都台東区・宝生家の外観)
- THE SEASON’S 横浜(神奈川県横浜市・風祭邸)
- 国立市役所(東京都国立市・警視庁国立警察署)
これらのロケ地は、ファンにとっては作品世界を追体験できる“聖地”であり、旅の目的地としても魅力的です。
ロケ地巡りをする際は、周囲への配慮やマナーを守りながら、映画の余韻を楽しんでください。
映画「謎解きはディナーのあとで」は、舞台となった場所の魅力を最大限に引き出すことで、推理と旅を掛け合わせた贅沢な映像体験を実現しています。
ロケ地を知ることで、より深く作品の世界に浸ることができるでしょう。
- 映画の舞台は豪華客船「スーパースター・ヴァーゴ」
- シンガポールではマーライオン公園やラッフルズ・ホテルで撮影
- 国内ロケ地は旧岩崎邸庭園や国立市役所など
- ドラマと共通のロケ地も多く、ファンに人気
- 聖地巡礼にもぴったりなアクセス良好な場所が多数
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