2025年4月よりフジテレビ系列で放送が始まった注目のアニメ『to be hero x』。
スタイリッシュな映像と豪華キャストが話題ですが、「原作はあるの?」「制作会社はどこ?」「中国との関係は?」という疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、『to be hero x』の原作情報から制作体制、中国との共同制作の実態まで、気になるポイントを徹底解説します。
- 『to be hero x』の原作・監督情報と作品の成り立ち
- 制作会社BeDreamの特徴と日中合同制作の実態
- bilibili×Aniplexによる中日共同プロジェクトの背景
to be hero xに原作はある?完全オリジナル作品です
『to be hero x』は、原作漫画や小説のない完全オリジナルアニメです。
昨今のアニメは原作付き作品が多い中、本作は最初から映像作品として企画されたオリジナルストーリーであり、脚本・演出・世界観までアニメ用にゼロから設計されています。
そのため、先の展開が予測できないワクワク感や、物語と映像の融合による高い完成度が魅力です。
監督・原案を務めるのは、中国出身のクリエイターリ・ハオリン(Haolin)氏。
これまでに『詩季織々』『時光代理人-LINK CLICK-』などで日本アニメとの融合を成功させており、東アジア圏における新時代の表現者として注目を集めています。
『to be hero x』では、彼が過去に手がけた『TO BE HERO』『TO BE HEROINE』の世界観をベースにしつつ、まったく新しい物語として再構築されているのが特徴です。
つまり本作は、既存メディアに縛られずに自由な発想で創られたアニメであり、アニメならではの演出やテンポを存分に楽しめる作品となっています。
今後、人気次第ではノベライズや漫画化といったメディアミックス展開も期待されますが、今のところはアニメオリジナルでしか味わえない物語となっています。
コミカライズや小説版は?他メディア展開との違い
『to be hero x』は2025年4月のアニメ放送開始時点では、コミカライズや小説版といった原作メディアは存在しません。
アニメが作品の第一展開として立ち上げられた、まさに“映像ありき”の企画である点が最大の特徴です。
そのため、先読みや事前のネタバレなしで、視聴者が一緒にストーリーを体感していく新鮮さが楽しめます。
一方で、アニメの世界観や設定を掘り下げる資料集・アートブックのような周辺展開が今後登場する可能性も高く、メディアミックスとしての広がりにも注目です。
シリーズ過去作である『TO BE HERO』『TO BE HEROINE』は、中国国内向けにWebコミックや動画コンテンツ化された経緯もあるため、『X』でも後発的にコミック展開される可能性は十分考えられます。
また、主題歌やBGMが高く評価されていることから、サウンドトラックやライブイベントなど音楽方面での展開も注目されています。
今のところは「テレビアニメ版が唯一の公式メディア」ですが、それだけに毎話のクオリティと物語性に強いこだわりが見られるのが『to be hero x』の魅力です。
原作・監督はリ・ハオリン(Haolin)氏が担当
『to be hero x』の原作・監督・シリーズ構成を務めるのは、中国出身のアニメクリエイター、リ・ハオリン(Haolin)氏です。
彼は、東アジアを中心に活躍する国際的なアニメ監督として知られ、過去には『詩季織々』『時光代理人-LINK CLICK-』など、映像美と感情表現を両立させた作品で評価を高めてきました。
『to be hero x』では、企画段階から原案を担当し、世界観・キャラクター・物語のすべてを統括しています。
特に注目されるのは、「信頼が力になる」というテーマと、ランキングによるヒーロー社会の描写を通じて、現代社会に通じる深いメッセージを表現している点です。
彼の作品には常に人間ドラマへの鋭い観察眼があり、アクションだけでなく心理描写の巧みさにも定評があります。
また、中国アニメと日本アニメの融合を掲げて活動しており、本作ではその集大成とも言える完成度の高い演出が随所に見られます。
リ・ハオリン監督は、自ら脚本や絵コンテにまで深く関与し、「アニメというメディアでしか描けないドラマ」を常に追求しています。
『to be hero x』は、そんな彼の哲学が色濃く反映された最新作であり、グローバルアニメの可能性を示す作品として注目されています。
制作会社はBeDream!日中合同のアニメスタジオ
『to be hero x』のアニメーション制作を担当するのは、BeDream(ビードリーム)という新鋭の制作スタジオです。
BeDreamは、日本と中国のアニメーター・クリエイターによる合同プロジェクトスタジオとして立ち上がり、本作がその第一弾タイトルとなっています。
アニメーションは日中のハイブリッド体制で制作され、背景美術やカット構成の繊細さにおいて高い評価を受けています。
また、BeDreamの代表には、監督であるリ・ハオリン氏も名を連ねており、企画から演出までを一気通貫で監修できる体制が整っています。
これにより、表現の一貫性と密度の高い世界観設計が実現されており、シーンごとの完成度が非常に高い点がファンから支持されています。
今後、BeDreamは『to be hero x』の成功を足がかりに、日中共同アニメ制作の象徴的存在として注目を集めていくと考えられています。
アニメーション制作の進化を肌で感じたい方にとって、『to be hero x』はまさに“新時代の表現技術”を体験できる一本です。
BeDreamとは?中国発のアニメ制作チームの正体
BeDream(ビードリーム)は、『to be hero x』を手がけたアニメ制作スタジオであり、中国を拠点としつつ、日本のアニメ制作現場と密接に連携することで知られています。
このスタジオは、中日共同クリエイター体制による本格的なアニメーション制作を目的に設立された比較的新しいプロダクションです。
スタッフには中国・日本双方の経験豊富なアニメーターや美術チームが所属しており、文化の垣根を越えた創作現場が形成されています。
特に『to be hero x』では、日中双方のスタッフが共同で脚本・絵コンテ・原画に携わるという、極めてハイブリッドな制作体制が取られました。
この方式により、日本的な演出の緻密さと、中国アニメならではの躍動感ある映像が融合された、新しい表現スタイルが実現されています。
また、BeDreamは単なる制作下請けではなく、企画段階から作品に深く関わる「創る側のスタジオ」として注目されており、今後もオリジナル作品を複数展開する予定です。
このような新たな制作スタイルは、アジア全体のアニメシーンに大きな変化をもたらす存在になるかもしれません。
bilibili×Aniplexが出資・プロデュースを担当
『to be hero x』の制作には、アジアを代表する2大企業がタッグを組んでいます。
それが中国の動画配信大手「bilibili(ビリビリ)」と、日本のアニメ製作・配給大手「Aniplex(アニプレックス)」です。
この2社が共同で出資し、プロジェクト全体の企画・展開・宣伝を統括するという、異例の国際協業体制が敷かれています。
bilibiliは、すでに中国国内でオリジナルアニメの製作実績を多数持ち、中国国内最大級のアニメファンコミュニティを形成しています。
一方のAniplexは、『鬼滅の刃』『ソードアート・オンライン』など数々のヒット作を手がけており、日本国内での放送や配信、音楽制作、商品化を一手に引き受けています。
このタッグにより、『to be hero x』はアジアを越えて世界へ届けることを視野に入れた国際的プロジェクトへと昇華。
実際に、フジテレビでの放送に加え、bilibili上での中国国内配信も同時に行われており、視聴者の層はグローバルに広がっています。
今後もこの中日共同プロデュース体制は、アジア発のハイクオリティアニメを生み出す新たなモデルケースとして注目を集めていくでしょう。
中国との関係は?bilibiliがプロジェクトの中核に
『to be hero x』は中国のbilibiliが企画・出資を担う中日共同プロジェクトです。
これにより、本作は日本と中国の文化的・技術的融合を実現した最先端アニメとして位置づけられています。
bilibiliは中国最大級の動画プラットフォームであり、中国国内外のアニメファンに向けたオリジナルコンテンツ開発に積極的な企業です。
『to be hero x』はその中でも特に力を入れた国際共同企画であり、bilibiliの資本と配信インフラ、日本の演出技術や声優文化が結びついた新しいモデルといえます。
また、bilibiliではすでに『TO BE HERO』シリーズが高評価を得ており、その続編的な立ち位置を持つ『X』への注目度は非常に高いです。
中国のアニメ産業と日本アニメ制作の強みを両立させることで、他国では真似できない独自性が作品に表れています。
実際の配信体制も日中同時展開が組まれており、日本ではフジテレビ、配信ではNetflix・Prime Videoほか、中国ではbilibiliが主体的に展開中。
このように、中国との関係は単なる出資にとどまらず、制作・世界観・配信戦略に至るまで深く関わっているのが『to be hero x』の大きな特徴です。
放送は日本、配信は中国を含むグローバル展開
『to be hero x』は日本国内ではフジテレビ系列で地上波放送され、全国の視聴者がリアルタイムで視聴できる体制が整っています。
さらに、Netflix・Prime VideoをはじめとするVODサービスでも世界同時配信が行われており、日本以外の国・地域のアニメファンにもリアルタイムで届けられています。
そしてもうひとつの大きな柱が、中国での配信を担う「bilibili」の存在です。
bilibiliは本作の出資元であると同時に、中国におけるメイン配信プラットフォームでもあり、中国語字幕・吹き替え対応による本格ローカライズが進められています。
このように、日本のテレビ放送と中国でのオンライン配信が連動して展開されており、“アジア横断型メディア展開”が特徴のひとつです。
また、アメリカ・ヨーロッパ向けにも英語字幕版が展開予定となっており、今後は世界各国のファン層拡大が見込まれています。
グローバル同時配信体制が整ったことで、SNSを通じた感想・考察の国際的な共有も進んでおり、『to be hero x』は国境を越えた共体験型コンテンツとしての価値を高めています。
中国アニメ界を代表する監督が仕掛ける意図とは
『to be hero x』の総監督・原案を務めるリ・ハオリン(Haolin)氏は、今や中国アニメ界を代表する映像作家の一人として注目されています。
彼が本作に込めた最大の意図は、「国境や文化の違いを超えた共感」をアニメで実現することにあります。
リ監督はかねてより、日本アニメの表現力に敬意を払いつつ、中国独自の価値観や哲学を融合させた“新しいアジアアニメ”の創造を目指してきました。
『to be hero x』では、「信頼」が力になるという独特の世界観を通して、現代社会における人間関係・格差・希望といった普遍的なテーマに切り込んでいます。
こうした内容は、日本や中国といった文化圏にとどまらず、世界中の視聴者の共感を呼びやすい構造となっています。
また、作中ではアクションやSF的演出を盛り込みながらも、登場人物の「信じる力」や「心の揺らぎ」に丁寧に焦点を当てています。
このアプローチは、彼自身がアニメというメディアで“心をつなぐ物語”を届けたいという情熱の表れです。
リ・ハオリン監督の描く『to be hero x』は、アジア発のオリジナルアニメとして、新たな国際的スタンダードの形成を目指す挑戦でもあります。
to be hero xはどんな作品?世界観と制作背景を総まとめ
『to be hero x』は、「信頼」が力になるという独自の価値観を軸に展開される、完全オリジナルのSFヒーローアニメです。
ヒーローたちは「信頼値」という数値で評価され、それが直接能力や社会的地位に影響を及ぼすという、従来の“力=強さ”の概念を覆す設定が大きな特徴です。
その中で主人公「X」やクイーンら上位ヒーローが、信頼を勝ち取るために葛藤し、闘い、選択していく姿が描かれていきます。
制作背景としては、中国の動画配信大手bilibiliと、日本のアニプレックスが共同出資し、スタジオBeDreamが日中合同で制作を担当。
演出・構成はリ・ハオリン監督が統括しており、“アジア発のグローバルスタンダード”となる作品を目指して制作されました。
また、キャスト陣も宮野真守・花澤香菜・内山昂輝など、日本アニメ界を代表する声優陣が集結。
視覚的にはスタイリッシュな映像とシンボリックな演出が印象的で、心理描写とアクションの両立に成功しています。
その完成度の高さから、すでに世界中のアニメファンから高評価を獲得し、国際的な話題作として注目を集めています。
物語が進むにつれ、キャラ同士の信頼関係や裏切り、社会構造の真実などが明かされていくため、今後の展開からも目が離せません。
- 『to be hero x』は完全オリジナルのアニメ作品
- 原作・監督は中国出身のリ・ハオリン氏
- 制作会社は日中合同スタジオ「BeDream」
- bilibiliとAniplexが出資し中日共同で展開
- 日本放送・中国配信を含むグローバル展開が特徴
コメント