『まったく最近の探偵ときたら』声優・キャスト一覧｜名雲＆真白を演じる実力派ボイスに注目！

“くたびれた元名探偵”と“無鉄砲な女子高生”の凸凹コンビを支えるのは、個性豊かなキャストたち。
2025年夏アニメ『まったく最近の探偵ときたら』では、実力派から個性派まで、豪華な声優陣が集結しています。

この記事では、主人公・名雲桂一郎＆真白の声優情報をはじめ、若手探偵チームや“愉快なおじさん”トリオなど、
全キャラのキャスト情報をわかりやすく紹介。声優好きなあなたにこそ、届けたい一記事です。

『まったく最近の探偵ときたら』とは？｜アニメの基本情報と世界観

2025年夏に放送が始まったTVアニメ『まったく最近の探偵ときたら』。
ジャンルは“探偵もの”ですが、緊迫した推理劇というよりは、日常と笑いと人間味が織り交ざった、肩の力を抜いて楽しめる作品です。

物語の主人公は、かつて“高校生名探偵”として名を馳せた男・名雲桂一郎（35歳）。
今ではすっかり“くたびれたおじさん”となり、腰痛や老眼、スマホ音痴に悩まされながらも、細々と探偵事務所を続けています。

そんな彼のもとに突如現れたのが、探偵志望の女子高生・真白。
「師匠！」と勢いよく飛び込んでくる彼女は、推理こそまだ発展途上ながら、驚異の体力と行動力で事件に首を突っ込んでいきます。

このふたりの“ズレたコンビ”が、時に笑いを生み、時にちいさな謎を解きほぐしていく。
探偵もの＋コメディ＋世代ギャップという独特の構成が、視聴者にゆるやかで、でもどこか刺さる時間を届けてくれます。

■ 原作・制作情報

• 原作：五十嵐正邦（『電撃マオウ』連載）
• 制作会社：LIDENFILMS
• 放送開始日：2025年7月1日
• ジャンル：ギャグ×ミステリー×人間ドラマ
• キーワード：おじさんとJK／ゆるミステリー／日常の謎／ボケとツッコミ

“事件”よりも“関係性”に重きを置いたこの作品。
名雲と真白のあいだに流れる、絶妙な間とズレ——
そのひとつひとつが、観ている人の心のどこかに、ちいさな余韻を残します。

名雲桂一郎＆真白の声優は？｜諏訪部順一＆花澤香菜が描く“温度差バディ”

この作品を語るとき、まず触れたいのが、名雲と真白——ふたりの声に宿る“体温”です。

名雲 桂一郎を演じるのは、数々の渋い大人キャラを演じてきた諏訪部順一さん。
その低く落ち着いた声には、かつて名探偵だった誇りと、今を少し諦めたような疲れが、絶妙なバランスで滲みます。

ボヤきながらも、事件には真剣。どこか飄々としていて、それでいて一言が響く。
「声だけで“くたびれ感”と“知性”を両立できる稀有な存在」——そう言いたくなる名演です。

一方、名雲の“相棒”となる女子高生・真白を演じるのは、花澤香菜さん。
元気で、まっすぐで、時に空回り。でもその奥には、どこか“寂しさ”を感じさせる深みがある——そんなキャラを、彼女はまさに“声”で描いています。

「師匠〜！」と大声で呼ぶシーンにも、ただの明るさではなく、信頼や憧れがにじんでいる。
それは演技というより、心の重ね方に近いものかもしれません。

■ 二人の声が生む、“あたたかい距離感”

名雲の低音と、真白の高めの声。
その“温度差”が、ふたりの距離を表しながらも、少しずつ近づいていく感覚を自然に伝えてくれます。

ただの“ボケとツッコミ”では終わらない。
互いの弱さや過去に、少しずつ触れていく中で、声のテンションや間合いが、確かに変わっていく。

『まったく最近の探偵ときたら』という作品の魅力は、きっと“声優がいるからこそ成立する関係性”にあります。
それだけ、諏訪部順一 × 花澤香菜という組み合わせは、この作品の根っこを支えているのです。

若手探偵チームのキャスト紹介｜山口智広・平野綾・河西健吾・ファイルーズあい ほか

名雲と真白の“のんびり探偵事務所”の外には、もうひとつの探偵チームが存在します。
それが、現代的で合理的、そして少しだけ熱血な“若手探偵チーム”です。

このチームを演じる声優陣もまた、実力と個性のバランスが絶妙。
それぞれのキャラクターの「らしさ」を、声だけでしっかり伝えてくれます。

■ 翌檜 ユウ（CV：山口智広）

名雲に憧れて探偵を志した若者。真面目すぎるがゆえに空回りすることもあるが、その一生懸命さが魅力。
山口さんの透明感ある声が、“理想と現実のあいだで揺れる少年らしさ”を絶妙に表現しています。

■ 風巻 ハナ（CV：平野綾）

翌檜の助手であり、冷静沈着なロジック派。感情的なユウとは対照的で、ツッコミも鋭い。
平野さんはそのクールさだけでなく、時おり見せる“感情のひだ”も的確に演じ分けます。

■ 根津 太郎（CV：河西健吾）

チームの潤滑油的存在。柔らかい物腰と控えめな態度の中に、しっかりとした観察力を持つ人物。
河西さんの演技には、「いそうでいない“優しい普通”」を感じさせる力があります。

■ 星野 アズハ（CV：ファイルーズあい）

ムードメーカー的存在で、チームのテンションを明るく保つポジティブ女子。
ファイルーズさんの快活なボイスが、アズハの“元気さ”と“抜け感”を巧みに表現しています。

この若手チームの存在があるからこそ、名雲と真白の“ゆるさ”が際立ち、
世代や価値観のギャップが立体的に見えてきます。

探偵の在り方も、時代とともに変わっていく。
その“今っぽさ”を体現してくれる声優たちが、この作品のもうひとつの魅力を支えています。

脇を固める名バイプレイヤーたち｜和多田美咲・加瀬康之・堀井茶渡 ほか

メインキャラの掛け合いが魅力的な作品ほど、“脇役の声”が世界の深さを決めます。
『まったく最近の探偵ときたら』もまた、脇を固めるキャスト陣の存在感が、画面の余白を豊かにしています。

■ 風ちゃん（CV：和多田美咲）

小柄でマイペース。真白たちの周囲にそっと現れる癒し系の助手。
和多田さんの柔らかく少し舌っ足らずな声は、“空気を変える力”を持っています。
その声が入るだけで、場面の温度がふっと下がるのです。

■ 美馬坂 総也（CV：加瀬康之）

名雲の旧知であり、時に助言をくれる存在。
加瀬さんの穏やかな中低音が、“時間を重ねた人の安心感”を演出しています。
強く主張しないけれど、言葉のひとつひとつが印象に残るタイプの役柄です。

■ ケルベロス（CV：堀井茶渡）

名雲探偵事務所に住み着いた謎の猫（？）。
しゃべるシーンは少ないながらも、その声のインパクトと“どこか人間くさい存在感”がクセになります。
堀井さんが演じることで、このキャラに絶妙なユーモアが加わっています。

■ そのほか、登場する“クセ者たち”

• コーチ（CV：飯島肇）：体育会系で真白に影響を与える存在。
• 下着ドロ（CV：市来光弘）：ギャグ色の強い回に登場する“事件の起点”。

どのキャラクターも“主役にならないこと”をちゃんと理解していて、
でもその場の“空気”にはしっかり関わってくる。
それが、この作品の“声の設計”の上手さだと思います。

名雲と真白の物語は、この人たちがいるからこそ、リアルに感じられる。
“声優＝主役だけじゃない”と改めて感じさせてくれる、そんな名脇役たちです。

EDも話題！杉田智和の“三役演じ分け”が見逃せない

この作品には、“主役とは別の意味で主役を奪う存在”がいます。
それが、杉田智和さんが一人三役で演じる“愉快なおじさん”トリオです。

登場するのは、乳首試食おじさん／十字胸毛おじさん／ロープ大好きおじさんという強烈な名前のキャラクターたち。
ED映像で軽快に踊るこの三人（いや、一人三役）が、なぜか忘れられない存在感を放ちます。

■ なぜ“三役”なのか？ なぜ“杉田智和”なのか？

それぞれキャラ立ちはしているものの、実はこの三人には物語の軸とは直接関係しないユルさがあります。
だからこそ、“遊び”を許される余白のあるキャラクター。

その余白を「ネタに寄せすぎず、でも確実に爪痕を残す」杉田さんが演じる意味は大きい。
同じ声優が演じているはずなのに、口調もテンポもまったく異なる3人がしっかり“別人”として立っています。

■ EDでこそ光る「声のギャグ」

アニメのエンディングでは、名雲と真白に混じってこのおじさんたちもダンスを披露。
テンポ感のある曲に、杉田さんの“遊び心”が絶妙にシンクロして、見ている側も思わず笑ってしまう瞬間があります。

言葉遊び、テンポの崩し、間の妙——
どれも声優としての経験値とセンスがなければ成り立たない芸当です。

このED、そしてこの三人組は、たんなるネタではありません。
むしろこの作品の“緩急”や“人間臭さ”を象徴するピースとして、静かに機能しています。

杉田智和という職人が、「あえて脇役でやる全力のふざけ」をどう演じ分けているか。
それを聞くこともまた、この作品の一つの楽しみ方になるはずです。

キャスト陣から見える、この作品の“空気感”とは？

――“名探偵と女子高生”という、ありがちな構図。
だけど『まったく最近の探偵ときたら』が描くのは、そんな既視感のなかに埋もれてしまいがちな、人の体温です。

その“体温”を決定づけているのが、キャスト陣の演技のトーンだと思います。

■ 声を張らない、でも心に残る

名雲役の諏訪部順一さんは、飄々としたセリフ回しのなかに、歳月を感じさせる“くたびれ”を宿します。
真白役の花澤香菜さんは、まっすぐな声の裏側に、まだ言葉になっていない“理由”を隠しています。

このふたりの「交わらなさそうで、でも交わっていく」空気感が、物語の核になっているんです。

■ 若手キャラたちの“まっすぐさ”と“空回り”

翌檜（CV：山口智広）やハナ（CV：平野綾）、根津（CV：河西健吾）たちは、全員が“現代的な探偵像”の持ち主。
でもそれぞれに、未熟さやまっすぐすぎるところがあり、そのバランスが愛おしい。

そして、そこに絡んでくるファイルーズあいさんの元気さ、杉田智和さんのふざけ切る演技が、
物語の緩急や“呼吸”を生んでいるように感じます。

■ 「声」だからこそ感じる距離感

画面上では大げさに見えるシーンも、キャスト陣のトーンは一貫してリアルで、あたたかい。
それが、この作品の最大の魅力である「優しさの輪郭」をくっきりと描き出しているのではないでしょうか。

ちょっと笑える、でも心に沁みる。
声の芝居が、“あの探偵事務所”の空気を支えていることに、静かに拍手を送りたくなります。

まとめ｜声の力で息づく探偵劇。“聞いてこそ伝わる”魅力を体感せよ

――『まったく最近の探偵ときたら』という作品は、言葉にならない距離感を、声優たちの演技で丁寧に描いています。

名雲のぼやきも、真白の明るさも、若手探偵たちの迷いや衝動も。
そのすべてが、“声”という媒体を通して、ただのセリフではない温度をもって、わたしたちの耳に届いてくる。

それは、まるで深夜ラジオのような安心感であり、
誰かのつぶやきがふと心に引っかかるような、優しい違和感でもあります。

■ キャストの演技が“関係性”を描いている

このアニメのキャストたちは、ただ役を演じているのではなく、「間」に宿る感情を演じている。
その“わかりすぎない”演技が、視聴者の想像力をそっと刺激します。

たとえば、名雲の沈黙に含まれる「語らなかった過去」、
真白の無邪気さに混ざった「何かを隠している瞳」——
そうした“行間”を、声で描いているのです。

■ 聞き流せない“ささやかな余韻”

全体的にテンポのよいコメディでありながら、時折ふっと立ち止まるような静けさがある。
その余韻こそが、この作品の記憶に残る力だと感じています。

“映像”だけではなく、“声”でここまで世界観を染み込ませてくる作品は、そう多くありません。

だからこそ、この作品は「聞いて」こそ楽しんでほしい。
声の温度が、キャラの心情を、物語の深さを、じわじわと伝えてくれるから。

2025年夏、名雲と真白の“凸凹バディ”は、あなたの耳の奥に、そっと居場所を作ってくれるはずです。